昨年、徳島にある西精工株式会社に訪問勉強会に行ってきました。
西精工さんはホワイト企業大賞に選ばれたり、社員さんの幸福度が高いことで知られています。
敷地内に入った瞬間、凛とした空気感が伝わってきました。
朝の7時30分に到着したにも関わらず多くの社員さんが笑顔で迎えてくださいました。
社内もピカピカに磨かれチリひとつない鏡のような床、ピカピカに輝いている棚、その美しさに勝る社員の皆さまの笑顔に感動しました。
8時になり朝礼が始まりました。
1つのテーマに沿って、それぞれが気づいたこと感じたこと大切にしていることを発表します。
その中の社員のお一人が
「お客様から送っていただいた見積もりのことを忘れて放置していたところ、半月たった昨日上司に”あの見積もりどうなったの?”と聞かれて思い出しました。
上司からは、”それではいけないよね。相手のことを考えたの?”と質問していただき、自分の対応が至らなかったことをキチンと教えていただきとてもありがたかったです。お客様にもご迷惑をかけしてしまったこと、2度とこのようなことを起こさないようにします。」
という発表をしていました。
それに対し先輩から、
「お客様はどう思ったと思う?」
「それって誰をしあわせにしてるのかな?」
などの厳しいと感じてしまいそうな質問を投げかけられていました。
質問されている彼は、そのことに感謝していました。
そのやりとりを他の社員さんも、”先輩は彼のために伝えてあげている。”と理解して見守っていました。
その様子に参加されていた皆さんが大変驚いていました。
昨今は、パワハラやセクハラ、モラハラと捉えられ大変なことになっている企業さまがとても多いです。
なぜ、このような関係性を構築できているのか?
私の中で、”きっとこうなのではないか?”という1つの定義が浮かんでいました。
ずーっとモヤモヤと気になっていた私は最後に先輩方に質問しました。
「先程の朝礼の中で、皆さんやもすると厳しいと捉えられそうな質問を次々に投げかけられていましたが、言われている方はありがたいと捉え、その様子をご覧になっている方も先輩は彼のために伝えているのだと捉えていらっしゃるように感じました。
そこでお聞きしたいことが2点あります。
1つ目は、”伝える時にどんなことを意識していますか?”
2つ目は、”みんながありがたいと捉えられるようになるために、どうしているのですか?どうしたらそんなふうになりますか?”」
質問に答えてくださった先輩方は口を揃えて
「どれだけ相手のしあわせを思えるか、そして日頃の声掛けやいつも気にかけている関わりの中で積み重ねた信頼関係です。何より信頼関係を大切にしています。そして、言った人も言いっぱなしにせず気にかけ声をかけています。」
とおっしゃいました。
やはり、そこに尽きるのだと確信しました。
日頃どれだけ声掛けができているのか
相手のことに気づけるのか。
その小さな積み重ねが、会社に行くのが楽しい
大変なことはあるけど、みんなに会えるから会社に行く
と笑顔で言えるのだと思いました。
今年も7月にお伺いするのが今からとても楽しみです。