self-esteem セルフ エスティーム

みーさんの日記

”目的”を作ることの大切さ

改めて「目的」の力は大きいと感じさせてくれる出来事がありました。

 

社内の雰囲気を良くしたいけれど、難しいと感じる原因に
「言いたいことが言えない」ということがあげられます。

言えない理由のひとつに、相手との関係性が悪くなるのではないかという不安が大きな壁となっていることが挙げられます。
相手との関係性を思えばこそですよね。

ただ、言いたいことが言えないことは、
・1人で我慢することが続いて辛くなる
・伝えないので、相手に伝えられず問題が改善されない
・本来の課題が解消されず、業務に支障をきたす
など、様々な問題を引き起こすのです。

「わかっているけど、できない」
と悩んでいる方がたくさんいらっしゃいます。

 

先日お会いした20代の看護師Kさんは周囲の皆さんに愛され信頼されていました。
Kさんは、「患者様や一緒に働く皆にとってどんなことをしたら良いのか?これをすることで関わった方は幸せになるのか?」といつも自分に問いながら仕事をしているそうです。

上司Aさんは面倒見が良く仕事もできる方ですが、忙しくなるときつい口調になり、「何聴いてるの?」「なにやっているの?」と威圧的な態度になり、周りは怖くて確認したり質問することができなくなるそうです。

ついにKさんにも上司Aさんから「これやっといて」とイライラしながらお願いされる機会がきました。
Kさんは「A師長◯◯ということでよろしいでしょうか」と確認しました。
「こっちは忙しいんだから、自分で考えて」と返ってきました。

でも、これでは患者様に正しい看護ができません。
Kさんはもう一度
「A師長お忙しいところ申し訳ありませんが、先程の確認をお願いします。」
「なんで?!」
「黙ってわからないままやってしまうと患者様に正しい看護ができません。よろしくお願いします。」
A師長は、ハッとしてKさんに教えてくれた後、しばらく考え込んでいたそうです。

その話を聞いた私は
「聞くの怖くなかったですか?怒られるかもしれないのに、なぜ聞けたんですか?」とお聞きしました。

Kさんは
「確かに少し怖いですが、私は怒られるだけで済むけれど、間違えたまま看護をして患者様に何かあったら大変なので。」
とニッコリ答えてくれました。

 

以前、ある介護士Cさんが退職することになり、自分より年上の人へ担当していた利用者様の引き継ぎをしなければいけないことがありました。
「年下のくせに生意気だと思われるんじゃないかと思うと言えない」と話していたCさんに
「年上だと言いにくいんですね。引き継ぎの目的はなんですか?」と質問したところ
「自分が辞めた後に、利用者様が安心してこれまで通りのサービスを受けれるようにするため、辞めた後に会社の人が困らないようにするためです。」
とここまで話した後、
「そうですよね。何のためにやるのか、ですよね。
嫌われるから言えないなんて言ってる場合じゃないですね」
と改めて自分に言い聞かせ、次の日から引き継ぎを頑張ったそうです。

”何のためにするのか”
目的が明確になることで
目の前の壁を乗り越えられることってありますよね。

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